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兄達に抱かれる夜

第3章 和兄様はあたしの事なんか好きじゃないでしょ?





布団の傍に連れて行かれて、トンッと体を押された。



足に力が入れなくて、倒れるあたしの体を、抱き寄せながら、ゆっくり布団の上に押し倒された。




慣れた感じで、スマートで、嫌な気分になった。




「普通に恋愛して結婚するなんて、無理だろうと思ってた。
こんな家の生まれならね?だけど、恵麻ならいいよ。
お前が嫌がる女遊びもやめて、お前を大事に出来るよ」




しゅるりとあたしの浴衣の帯がほどかれて、息をするような優雅な仕草で浴衣を脱がされた。




優しい笑顔、甘い視線が誘うように揺れている。




和兄様はいつだって昔から、あたしをからかって意地悪ばかり言う。




冗談も、嘘も見抜けない。




だから、いつも話半分で、まともに聞かないようにする、癖がついた。




「和兄様はあたしの事なんか好きじゃないでしょ?」



和兄様が女の人を大事にするなんて、それこそ信じられないのに。




あたしの体の上で膝を立てている、和兄様の動きが、ぴたりと止まった。




すぐ傍にある綺麗な瞳が、あたしをじっと見つめ、きらりと輝く。




「なんでそう思っちゃうのかな」




すうっと、くっきりとした二重瞼が細められて、長い睫毛に見惚れる。




あたしの頬に、しなやかな和兄様の手がそっと、乗せられた。




「君は何も分かってないね、恵麻」





じっと見つめられ、なんとなく、恥ずかしくて、目を反らす。




いつの間にか浴衣を脱がされて、裸の姿を晒していた。




「綺麗だね……、幼い時から、花嫁として、大事に教育されたその体……、欲しいと思うのは、当然の事だろ?
この日が来るのを、誰よりも心待ちにしてたのは、俺なのにね」




和兄様の手があたしの頬から、すうっと、首筋を撫でていく。




「あれだけ、大事に教育した花嫁なのに、俺達キョウダイがよってたかって、汚してしまうなんて、意味が分からないね」




和兄様の手があたしの胸に触れる、優しく時計回りに撫でられて、もう片方の手が残る胸を同じように揉む。




「華族の血を残すとか、今時ないでしょ、こんな事」




和兄様の指があたしの胸の先端に触れる。





「それでも俺は恵麻を抱けるんなら、飛びついちゃうんだけどね、それぐらいは好き」

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