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兄達に抱かれる夜

第3章 和兄様はあたしの事なんか好きじゃないでしょ?





和兄様の綺麗な顔があたしの首筋に近寄る、舌がつっと、這い、鎖骨の回りを菅能的に舐められた。



「はぁっ……あっ……ああっ……あんっ……」




暖かい舌があたしの胸元まで、下りてきて、電流のような快感が広がり、熱があそこに溜まる感覚にぴくぴく震えた。



「可愛い、声、もっと、聞かせてよ……」




和兄様の体がギュッと寄せられて、あたしのあそこに、和兄様の肉棒が当てられた。




「やっ……待って……っ」




片足を持ち上げられて、和兄様の肉棒があたしのあそこの中に入っていく。




ぬぷっ、ヌッ、ヌッ、ヌッ……。




「あっ……ああっ……」




ゆっくり腰を落とす、和兄様、慣らすように、浅くだしいれされる。




「康兄のアレのおかげで潤ってるけど……やっぱり、キツイな……じきに良くなる、恵麻はまだ、こっちのがいいでしょ?」



熱い溜め息をついた、和兄様の指があたしのあそこの、繋がってる前の部分にある突起を軽く弾いた。



「んあっ……!」




電流が走る感覚がして、和兄様の肉棒が深くはいる、ギリギリまで抜いて、また、深く入ってをゆっくり繰り返しながら、あたしのクリトリスを優しく刺激している。




ぬっぷ、ぬっぷ、ぬっぷ、




くちゅくちゅくちゅ、




「あっ……ああっ……ああっ……!」




和兄様にされるがままに、乱されて、発作のような喘ぎ声を洩らし続けて、いつの間にか体位が変わる。



繋がったまま、和兄様の体の上に乗せられて、下から突かれて、クリトリスを刺激され続けている。



初めて感じる快感に、乱されて声を上げ続けるのに、心は何処か置き去りのまま、仰け反り声を上げるあたしの瞳に写る天井。



鏡になっているのに、気付いた。



絡まり合うあたし達のはしたない姿を、人事のように、ぼんやり見つめて、隅に控えている使用人、その隣に、写る人影。



ギクリとして、体が震えた。




「……ハッ……恵麻……そんなに……絞めないでよっ」




熱い溜め息を漏らす和兄様の声が、耳元で聞こえるのに。




あたしの瞳はその人をじっと追ってしまう。




翔太兄様だ。




部屋の隅で使用人の傍に佇む、その姿。




浴衣姿でピリッとした、怒りのオーラを纏って……。

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