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第2章 はじめまして

放課後、ドキドキしながら、
しずかちゃんと
待ち合わせ場所まで行った。



「おーっ、ユキナちゃん!」

両手でぶんぶんと手を振る
人懐っこいアオトくん。


「こ…こんにちは。」

「ハハっ、かわいー♡ピュアだよね~」

アオトくんから後ずさりしていたら、
しずかちゃんが間に入ってくれた。


「オイ。アオ、近づきすぎ。
この子チャラい奴に
免疫ないんだから」

しずかちゃんが
元ヤンの気迫を見せて、
アオトくんを離した。
(彼氏なのに)


「…で、幡ヶ谷くんは?」
としずかちゃん。


ハタガヤくん?

フラれたばかりのメガネくんは、
ハタガヤくんというのか。


「あー、なっちゃんは
腹壊したっつって…
来た来た。あれだよ」


なっちゃん…


アオトくんが指さす先は
トイレらしき所から、
俯き加減で出てきた
制服男子がひとり。


黒ぶちメガネ…


その男子は、わたしたちに気付くと
速足で駆け寄ってきた。

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