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恋と秘密と幼なじみ

第7章 戸惑いと決心の振り子時計

「え? 年下?」

翌日のキャンパスで洋祐に何歳年下なら許容範囲かをそれとなく訊ねてみた。

「そりゃ、お前……JKとか余裕だろ! なに、祥吾、紹介してくれるわけ?」
「別にそういうわけじゃないけど」

意外に食い付いて来られ焦る。

「全然イケるよな、JK! あ、でも犯罪になるのか?」

祥吾の苦悩など知るはずもない彼は笑いながら肩を叩いてくる。

とてもじゃないがJC1の彼女が出来たなどと言える雰囲気ではない。

「祥吾は年下好きだっけ?」
「年下好きって言うか」

その時頭の中には陽姫の笑顔が浮かんだ。

「相手が好きかどうかだろ。年齢とか関係ないし」
「まさか小学生しか愛せないとか?」
「ひ、人をロリコンみたいに言うなっ!」

俺の彼女はさすがにランドセル背負ってねーよ!と思わず自爆型の発言をしかけて、慌てて口をつぐむ。

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