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恋と秘密と幼なじみ

第7章 戸惑いと決心の振り子時計

「ひめちゃんと一緒の学校に通えないやきもち」
「なに、それ?」
「ひめちゃんが学校で何してるのかとか、どんな毎日なのかとか、修学旅行も体育祭も一緒に体験できないっていうやきもち」
「何その変なやきもち!」

拍子抜けした様子で陽姫が呆れる。

「そうかな? 大切だと思うけどなー……」
「でも、まあ、そうか……そう言われれば確かに私も祥吾君と同じ学校に通いたいかも」

顎に人差し指を当て、陽姫は彼と同じ学校に通うことを想像しているようだった。

その時、玄関が開く音がした。

「ただいまー。祥吾、ひめちゃん来てるの?」

呼び掛けてくる母の声が聞こえる。

「ああ、そうだよ」と祥吾は声を張って答えた。

次の瞬間、二人は悪戯するような顔で笑い、チュッと可愛く音を立ててキスをした。

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