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恋と秘密と幼なじみ

第8章 夏の足音

「ひめちゃんの中、柔らかい……」

祥吾はとろんとした目で囁き、指をにゅるんにゅるんと回して、中を掻き回していく。

(わたしの中に……挿れたいんだよね、祥吾君……)

十二歳の少女でもそれは分かる。

「はぁ……はぁっ……はあ……」

彼の希望に応えたいと、息を整えながら意識を集中させた。

「力、抜いて……」

しかしそれがよくなかったのか、祥吾に注意されてしまう。

「ふぁ……う、うんっ……」

触られながら力を抜くというのは楽ではなかったが、極力意識を逸らして脱力する。

「小指1本くらいなら……挿るかな?」
「えっ……なに? んあっ!?」

ぴりっと少し刺激を感じ、次の瞬間、何かが挟まる違和感を覚えた。

「ゆ、ゆび、刺さってる……の?」
「そうだよ。きつい?」

陽姫は首を横に振り答える。

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