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恋と秘密と幼なじみ

第8章 夏の足音

「ここにおちんちん挿るんだよ……」
「こ、怖い……かもっ……ちょっとだけ……」

くにくにっと動かされ、反射的に力を籠めてしまう。

「痛っ……」
「力を抜かないと」
「だって……無意識なんだもん」
「だよなー……」

少しさびしそうな顔をした祥吾は指の動きを止めてくれた。

「い、いいんだよ……痛がっても、気にしないで、一気に挿れちゃって……」
「そんなのは駄目だ。えっちが痛くて怖いものだなんて思わせたくないし」

そう言いながらされたキスは、安心させる薬でも入っているかのように心を落ち着かせてくれた。

「ゆっくりでもいいから」
「うん……でも、私も早く祥吾君と一つになりたいの」
「ありがとう……」

指の違和感は消えないけど、幸せな気持ちは心を安らげてくれた。

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