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「じゃーん！」

帰ってきた期末テストの結果を顔の前に突き出された。
誇らしげなその笑顔を見ただけで、よい成績だということは察しがつく。

「おおー！　学年で八番か！」
「まぁねー」

勝ち誇った顔を見てるとからかいたくなる。

「俺の指導がよかったんだな」
「私の頭が優秀なんです」

ない胸を反らし、すました顔をするのが陽姫らしくて可愛かった。

テストの結果が出たから来て！とメッセージを受け取ったときから、いい成績だということと、今日彼女の親がいないことは察しがついていた。

「ご褒美は?」
「良く出来ました」

誇らしげな彼女の唇にキスを重ねる。

「えー？　これだけ？」

不服そうに口をむにゅっと歪める陽姫は、十二歳の少女そのものだ。