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「はっ……はぁっ……はぅっ……」

すぐに余裕がなくなったのか、陽姫の息遣いは乱れ、下唇を噛みながら恨めしげに睨んでくる。

「気持ちいいよ、ひめちゃん」
「わたしもぉ……」

キスをして欲しいんだろうということは分かっていたが、敢えて鈍感な振りをして腰の動きだけに集中する。

「ねえっ……」

切なそうな声を上げ、頭を上げて顔を近付けてくる。
それを阻止するように祥吾はおでこをくっつけ、陽姫の瞳の奥を覗き込むように見詰めていた。

「いじわる……」

わざとキスしてくれないことに気付いた陽姫は思春期の少女独特の甘ったるい声で拗ねる。

祥吾は腰をゆっくりと前後させて陽姫の弱いところを苛めていった。