恋と秘密と幼なじみ
第10章 夏の暑さと映画デート
怒らせた罰として、今日のデートは全て陽姫の言う通りにするということを約束させた。
もちろん全て祥吾の奢りで。
デートとはいっても人目につくところでは恋人同士のような素振りは出来ない。
手を繋ぎたいもどかしさを堪えながら映画館までやって来た。
「観るのはこれね」
「えーっ……これかぁ……」
陽姫が指差したポスターを観て、祥吾はたじろいだ。
『オレ様王子と反抗的な羊ちゃん』
それは今女子中高生の間で話題の、ケータイ小説を映画化したものだった。
今人気の若手俳優達が共演してることでも話題で、映画の宣伝のため、このところ出演者がテレビでしょっちゅう宣伝を行っている。
「なに? いやなの?」
「嫌っていうか……」
祥吾は辺りにいる女子中高生達を横目で見ながら顔を曇らせる。
「なんか……なぁ……」
もちろん全て祥吾の奢りで。
デートとはいっても人目につくところでは恋人同士のような素振りは出来ない。
手を繋ぎたいもどかしさを堪えながら映画館までやって来た。
「観るのはこれね」
「えーっ……これかぁ……」
陽姫が指差したポスターを観て、祥吾はたじろいだ。
『オレ様王子と反抗的な羊ちゃん』
それは今女子中高生の間で話題の、ケータイ小説を映画化したものだった。
今人気の若手俳優達が共演してることでも話題で、映画の宣伝のため、このところ出演者がテレビでしょっちゅう宣伝を行っている。
「なに? いやなの?」
「嫌っていうか……」
祥吾は辺りにいる女子中高生達を横目で見ながら顔を曇らせる。
「なんか……なぁ……」