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恋と秘密と幼なじみ

第10章 夏の暑さと映画デート

一緒に歩くこと自体は見られても問題のない関係だが、付き合っているとバレてしまったら大変な関係の二人は、デートをするのも気を遣う。

だから必然おうちデートばかりになり、二人きりでいれば身体を触りあってしまうこととなる。

そればっかりは嫌と言うより寂しいと感じていた。

「祥吾君、大好きっ!」

胸に頬を押し当てて腕を身体に回すと、彼が大きくて逞しいということを改めて実感する。

「そろそろおばさん帰ってくるかもよ?」

笑ってたしなめる彼だったが、振り解こうとはせずにふんわりと抱き止めてくれた。

また明日も逢えるのに、二人は離れがたい気持ちで一杯だった。

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