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恋と秘密と幼なじみ

第11章 プールの中の恋人

水着に着替えてプールサイドに出ると、プール特有の塩素の香りが夏の陽射しで熱せられ、ふわっと鼻腔を満たす。

いかにも夏という匂いに祥吾はスッと胸が空く思いにさせられた。

あちこちから悲鳴のような甲高い笑い声が聞こえてくる。

祥吾と陽姫がやって来たのは大型の屋外プールだ。
ウォータースライダーはもちろんのこと、流れるプールや、特大の壺のような模型に水を溜めて数分に一回それを一気にひっくり返すようなものもある。

泳ぐのは得意な祥吾だったが、プールに来るのは高校生以来だった。

先に着替え終わった彼は陽姫が出てくるのを待っている。

(それにしても結構大胆な水着を着る子が多いな……)

行き交う水着の女性は意識しなくても視界に入ってくるし、その姿はかなり刺激的なものが多かった。

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