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恋と秘密と幼なじみ

第11章 プールの中の恋人

「ッッ……」

既に地上三階分くらいの高さに達しており、目眩を覚えてしまう。

滑り降りていく人たちは「キャーッ!」と悲鳴のような歓喜の声を上げており、その度に一段づつ上へ、上へと昇っていく。

「わー! もうすぐだね!」

陽姫はわくわくした様子で自分の番を今か遅しと待ちわびている。

ここのスライダーは大きな浮き輪のようなものに乗って滑り落ちていくタイプのものだった。

二人乗りも出来るので陽姫と一緒に滑り落ちていくこととなる。

前の人たちが滑り落ちていき、いよいよ次が祥吾達の番だ。

スライダーの入り口からはどばどばと水が溢れ出ており、滑りも抜群のようだった。

前の人たちが滑り落ちてから数十秒後、係員が祥吾達の大きな浮き輪をセットする。

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