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恋と秘密と幼なじみ

第12章 キャンプと嫉妬

「じゃあ一生俺が責任を持って満足させないと駄目だな」

その一言で不安だった気持ちはすっ飛んでしまう。
しかしそれを悟られるのは悔しいし、恥ずかしいから、陽姫はべーっと舌を出して返す。

けれど嬉しそうな笑顔でそんなことをしても、祥吾に気持ちを隠せていないことは陽姫も充分分かっていた。

「……ごめんね。連絡できなくて」
「うん。もういいよ」
「心配しちゃった……よね?」
「まあ、ね……でも」

祥吾は強く陽姫の手を握った。

「信じてるから大丈夫。心配というか、寂しかっただけかな」
「寂しかったの?」
「まぁね。だって俺の知らないところでひなちゃんの想い出が出来ていくって、なんか寂しくない?」
「何それ? 変なの」

笑いながら唇を重ねる。

「じゃあこれからも祥吾君とたくさん想い出作っちゃおう」

どれだけ一緒にいても足りない。
陽姫はそう感じながら祥吾の胸の中で甘えていた。

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