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恋と秘密と幼なじみ

第12章 キャンプと嫉妬

繰り返された絶頂が重くて熱く、陽姫はふにゃっと脱力して祥吾の腹上に蹲った。

「大丈夫?」

祥吾は心配そうに声を掛けてくる。

「大丈夫なわけないでしょ、鬼……」

睨みつけると祥吾は安心半分、照れ半分の顔で微笑んだ。

「本気で死ぬかと思ったし……」
「ごめん。やりすぎた」
「いつも『ひめちゃんの歳では身体の負担が大きいから』とか言ってるくせに……」

ようやく口答えできる状況になり、陽姫も安心して憎まれ口を叩けた。

「でも凄く感じてたくせに」
「だから嫌なのっ! っもう!」

ぷくっと頬を膨らませ、祥吾を睨む。

「こんなの覚えちゃったら……もう今までのじゃ満足出来ないかもって……不安になる……」
「ええーっ!? それは困る」
「私だって困るし! もうっ! 祥吾君のせいでどんどんえっちになっていっちゃう……」

それは嘘偽りのない、本気の不安だった。

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