恋と秘密と幼なじみ
第13章 人生終了のお知らせ
その日は突然にやって来た。
「ねぇ、祥吾。あんたさ?」
「ん?」
「陽姫ちゃんと付き合ってる?」
ぶほっと口の中のお茶を盛大に吹き出した息子に祥吾の母は「何やってんの! 汚い!」と怒りながらタオルを投げつけてくる。
「な、なななんで俺とひめちゃんが付き合ってることになってんだよ!」
「いや、こないだ二人で手を繋いで歩いてるのを見掛けたから」
母は何でもないことのようにそう言って煎餅を囓る。
視線はテレビに向けたままだ。
「て、手くらい……握るだろ、幼なじみなんだからっ……」
「そお? 今まで握ってるの見たことなかったから」
母親は特にどうでもいいことのようにバリバリと煎餅を噛み砕いていた。
「俺とひめちゃん何歳差だと思ってんだよ?」
少し落ち着きを取り戻し、祥吾も平然と返す。
「ねぇ、祥吾。あんたさ?」
「ん?」
「陽姫ちゃんと付き合ってる?」
ぶほっと口の中のお茶を盛大に吹き出した息子に祥吾の母は「何やってんの! 汚い!」と怒りながらタオルを投げつけてくる。
「な、なななんで俺とひめちゃんが付き合ってることになってんだよ!」
「いや、こないだ二人で手を繋いで歩いてるのを見掛けたから」
母は何でもないことのようにそう言って煎餅を囓る。
視線はテレビに向けたままだ。
「て、手くらい……握るだろ、幼なじみなんだからっ……」
「そお? 今まで握ってるの見たことなかったから」
母親は特にどうでもいいことのようにバリバリと煎餅を噛み砕いていた。
「俺とひめちゃん何歳差だと思ってんだよ?」
少し落ち着きを取り戻し、祥吾も平然と返す。