テキストサイズ

恋と秘密と幼なじみ

第13章 人生終了のお知らせ

不服そうだが、一応納得してくれたようだった。
もし二人の関係がバレてしまったら大変なことになるのは間違いなかった。

幼なじみと家庭教師という立場を利用してまだ善悪の判断がつかない中学一年生を拐かしたと非難されるのは間違いない。

信頼していたところを裏切られた格好になるのだから怒りは相当のものになるだろう。

とりあえずしばらくは注意して危ないことはしないでおこうということで話はついた。

「ただいまぁ」

覇気なく帰宅すると母は夕飯の支度をしていた。

「あら祥吾もう帰ってきたの?」
「ああ」
「ひめちゃんと会ってたんでしょ? もっと遅いのかと思ってた」
「はぁあ!?」

何か飲んでいたらきっとまた吹いてしまっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ