恋と秘密と幼なじみ
第13章 人生終了のお知らせ
「んなわけねーし!」
「ほらぼけーっとしてないで皿ならべたり手伝いなさい。今どき家事は妻任せじゃひめちゃんにも嫌われるよ」
母親の鈍感力というのか決めつけたら考えを変えないその態度は祥吾を恐怖に陥れる。
「なんでひめちゃん限定なんだよ……ったく」
皿を並べる手が震え、カチャカチャと無様な音を立ててしまっていた。
夕食後、部屋に戻って窓の向こうの鹿ノ倉家の灯りを見詰めながらため息をつく。
今ごろ向こうの家でも何か大変なことが起きているんだろうか、と。
理由は分からないが、母親達は二人が付き合っていると決めつけているようだった。
当たっているだけに全力で否定しつつもどこか負い目を感じてしまう。
『最悪お母さんたちだけならば……』
そんな気持ちも心の片隅に浮かぶ。
「ほらぼけーっとしてないで皿ならべたり手伝いなさい。今どき家事は妻任せじゃひめちゃんにも嫌われるよ」
母親の鈍感力というのか決めつけたら考えを変えないその態度は祥吾を恐怖に陥れる。
「なんでひめちゃん限定なんだよ……ったく」
皿を並べる手が震え、カチャカチャと無様な音を立ててしまっていた。
夕食後、部屋に戻って窓の向こうの鹿ノ倉家の灯りを見詰めながらため息をつく。
今ごろ向こうの家でも何か大変なことが起きているんだろうか、と。
理由は分からないが、母親達は二人が付き合っていると決めつけているようだった。
当たっているだけに全力で否定しつつもどこか負い目を感じてしまう。
『最悪お母さんたちだけならば……』
そんな気持ちも心の片隅に浮かぶ。