テキストサイズ

恋と秘密と幼なじみ

第5章 葛藤と幸福

「気持ちいいでしょ?」
「う、うん……いいけどっ……でもっ……」
「なに?」
「なんか……出ちゃいそうっ……」

顔を真っ赤に染めていたのは何かを我慢していたのもあるんだと気付く。

(さすがに最初からイクのは無理か……)

名残惜しい気持ちで祥吾はそこから顔を離した。

「あっ……」

刺激を止めた瞬間に陽姫は何かを落としたような、咄嗟の声をあげる。

「どうした?」

陽姫は子供のように頬を膨らませて祥吾を睨む。

「祥吾君の意地悪っ……」

子供のようと言うより、十二歳は充分に子供だ。

何を訴えたいのか、目を見れば分かった。

「もっとして欲しかった?」
「そんなんじゃないっ……祥吾君がもっとしたいんでしょ!」

舌足らずなおねだりが素直に「もっとして」と言われるより余計に興奮してしまう。

(やっぱ俺、ロリだわ……)

心の中でそれを認め、再び顔を可愛い割れ筋に近付ける。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ