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恋と秘密と幼なじみ

第6章 もう大人だよ!

「楽しみだねー」
「う、うん……」

親友のほのかが嬉しそうに笑うのを見て、今さら訂正など出来なかった。

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「というわけで夏休みになったらみんなで海水浴に行くことになったんだ」

陽姫は少しばつが悪そうに祥吾に伝える。

「へぇ、海か。いいな」

祥吾は笑いながら陽姫の回答をチェックしていた。
家庭教師の時の彼は付き合う前にも増して厳しくなっている。

「何そのリアクション?」
「え?」
「普通彼女が他の男と海に行くって言ったらもっとやきもち妬くんじゃない?」
「そうかなぁ?」
「そうだよ!」

祥吾の素っ気なさに陽姫は子供っぽく怒り始める。

「そんな束縛する男、俺は嫌だけどな」

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