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愛してるのに,愛せない(続)

第1章 スキマ(続きから)

((実彩子side))




昨日のことがあってから,千晃と自分の間に
わずかなスキマができている気がした

私が話しかけると必ず笑顔で答えてくれるし,
困っているときも手伝ってくれる

そういった面ではいつも通りの千晃だけど…




千晃からは話かけてこなくなった

いつも私の横を歩く千晃が,うしろを歩くようになった

また,千晃にプレゼントしたキーホルダーが今まではスマホに付いていたけれど,かばんについている


千「かばんは落とすと嫌だから!!」


いつもかばんには、無くしてもいいものを付けていた千晃。

わたしのあげたものも,消えてもいいものになったんだなと思うと悲しくなるけれど

これは自分に原因がある










だっちゃんに怒られて,殴られそうになって,









千晃の赤く腫れた目を見て,









ようやく自分のしたことの重大さに気がついた









たしかに私は千晃を利用した



千晃がいつもいつも真司郎の話をするから



私も真司郎が気になっていて



実際話してみたら,いつの間にか,好きになってた



千晃には伝えたかったけど,今の関係を壊したくなかった



だから私は千晃に嘘をついた



でも,その嘘で余計に千晃を傷つけた



もう前みたいには戻れないのかな………

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