テキストサイズ

大型犬との夏波乱

第3章 ~大喜の元親友だった青年~

「え~、満席なの~?
超最悪~!」

「ん?」

「え?」

カップルの彼氏の方が、僕と目があってこっちに近付いて来る。

「おい、兄ちゃん
その席変わってくれや」

「え?」

「こっちは、2人なんだよ
2人用の席じゃなくて、1人用の席が空くまで立って待ってれば良いだろ?」

「あの、お客様」

朝陽君も、こっちにやって来た。

「こちらのお客様は、お連れ様をお待ちでもうすぐ来ますので…。」

「え~、ちょっと!
じゃあ、私らが座れるまでまだかかるの~?」

「申し訳ございません…。」

カップルに謝る朝陽君。

「あぁ?
ふざけんじゃねえぞ、こっちはわざわざ遠くからココまできてんだぞ!」

「ですので…。
他の席が空き次第、すぐにご案内しますので…。」

男性に怒鳴られ、朝陽君は少し怖気づく。

「ふざけんなよ、俺達は腹減ってるんだ!」

「ッ!!」

男性は、朝陽君の胸倉を掴む。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ