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男性が拳を振り上げようとした時、後ろから誰かが男性の振り上げた腕を掴む。

「なッ」

「自分の我が儘な要求が通らないからって、店員や他の客に暴力を振るうとか最低最悪な自己中な人だな」

「緋露(ひろ)さん！」

「もしかして、朝陽が言ってた…。」

朝陽君と大喜君の言葉を聞く限り、朝陽君の知り合いの人か…。

「おい、なんだテメェ！
関係ねえ奴は、引っ込んでろよ！」

「すみませんが、アンタが殴ったそこの青年を心配してしゃがんでる、店員は俺の知人なんでね」

緋露さんと呼ばれた青年は、男性の腕を掴んでた手を離す。

「ねえ、アンタ！
もう、他の店に行きましょうよ！」

男性の彼女が男性に言う。

彼女の方が、まだ男性よりかは聞き分けが良いみたいだ。

「アンタの彼女の方が、アンタよりよっぽど聞き分けが良いな」

「うるせぇ！！」

男性が、緋露さんに殴りかかる。

「フッ」