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三度目の正直で作り始めたマカロン。
慎重にメレンゲを作り、オーブンの火加減を調節し、焼き時間も時計とにらめっこしながら見守る。

「よし、もういいかな」

オーブンから取り出したマカロンはひび割れや焼きムラもなく、食べてみるとサクッとしていて大成功だ。
抹茶とラズベリーの2種類のクリームを作って挟めれば完成！

相葉くんが食べてもらえて嬉しいって泣いてた意味が分かるな。
一生懸命作ったからこそ、伝わってほしい思い…。


なんか、食べてもらえるなら勝負なんてどうでもいいような気がしてきた。
そもそも、あの優しい相葉くんが順位なんてつけるのだろうか？

そんなことを考えながらも、出来上がったマカロンを箱に詰め、念入りに準備をする俺。

失敗マカロンを片付けながら、相葉くんの笑顔が見れたらいいなと思った。