はっぴぃえんど⁈
第10章 story10 おはなみ
*Aside*
松潤にマンションまで送ってもらい、お礼を言って別れた。
「桜綺麗だったなぁ…。
でも、あのキスって…」
リーダーとニノは、からかっただけかもしれないけど、そんなことされたら俺…。
静かな部屋で一人、考えれば考えるほど、分からなくなった。
「あ〜、なんかスッキリしないなぁ」
あんまり考えないようにしようと、テレビを付けると、“春のうた特集”がやっていた。
歌といっても、俳句や短歌の歌らしく、チャンネルを変えようとしたが、ふと手が止まった。
『春霞 たなびく山の 桜花
見れどもあかぬ 君にもあるかな』
意味は分からなかったけど、なぜか心に響いた。しばらくテレビを見ていたら、歌の解説をしてくれた。
紀友則っていう人の、有名な歌らしい。
『春霞がなびいている山の桜はいくら見ても飽きることはありません。
それと同じように、いくら会っても飽きることはないんです。あなたには…』
今の俺と、歌がリンクした…。
この気持ちどうすればいいんだろう。
何処かについていたのか、桜の花びらが一枚ひらひらと落ちていく様子を、静かに眺めながら気持ちを決めた。
〜おはなみ・えんど〜
松潤にマンションまで送ってもらい、お礼を言って別れた。
「桜綺麗だったなぁ…。
でも、あのキスって…」
リーダーとニノは、からかっただけかもしれないけど、そんなことされたら俺…。
静かな部屋で一人、考えれば考えるほど、分からなくなった。
「あ〜、なんかスッキリしないなぁ」
あんまり考えないようにしようと、テレビを付けると、“春のうた特集”がやっていた。
歌といっても、俳句や短歌の歌らしく、チャンネルを変えようとしたが、ふと手が止まった。
『春霞 たなびく山の 桜花
見れどもあかぬ 君にもあるかな』
意味は分からなかったけど、なぜか心に響いた。しばらくテレビを見ていたら、歌の解説をしてくれた。
紀友則っていう人の、有名な歌らしい。
『春霞がなびいている山の桜はいくら見ても飽きることはありません。
それと同じように、いくら会っても飽きることはないんです。あなたには…』
今の俺と、歌がリンクした…。
この気持ちどうすればいいんだろう。
何処かについていたのか、桜の花びらが一枚ひらひらと落ちていく様子を、静かに眺めながら気持ちを決めた。
〜おはなみ・えんど〜