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＊Sside＊

潤「翔、ただいま。こんな暗い中で何の本を読んでたの？」

気がつくと、薄暗くなっていて、潤が帰ってくる時間になっていた。
夢中になりすぎた…。

「おかえりなさい。夢中で本を読んでたら、こんな時間になってた…。何もしてなくてごめん…」

潤「それは別に構わないけど。中々じっくり本を読む暇さえ最近はなかったんだから、ゆっくりするといいよ。俺がご飯作るから、それまで、読んでたら？」

「えっ、いいよ。休みだっんだから、俺が作るよ」

ご飯の準備をしようと思い、立ち上がっものの、「いいから、いいから！」とソファーに押し戻され、お言葉に甘えて、続きを読み進めることにした。


物語は、いよいよ佳境。
仮死になる薬を飲んだジュリエット。本当に死んだと思ったロミオが、自ら毒を飲み命を絶ってしまう。目覚めたジュリエットは、短剣で胸を刺し、後を追う。

物語に入り込んでいた俺は、自分に置き換えてしまい、これが潤だと思うと、涙がこみ上げてきた。