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＊Sside＊

誕生日だから二人で過ごせると思っていたのに、まさかの両親の登場に、“なんで？”とハテナだらけ。
でも、理由を聞いてヤラレタっていうか、ここで逃げてはダメだと思った。

反対が目に見えてるからって、先延ばしにしていてもしょうがない。
俺は、腹を括った。

「今まで、潤と付き合ってるのを話さなかったのは、反対されるのが嫌だったからもあるけど、俺自身、付き合っていく覚悟がなかったから。でも、今は反対されても別れる気は無いから。潤と二人で、分かってもらえるまで頑張る…。父さん、母さん、二人の思うようにならない息子でごめんなさい」

さっと頭を下げ、父さんの言葉をまつ。

翔父「翔、顔を上げなさい。翔と潤くんの気持ちは一緒のようだな。お前がそれでいいと決めたなら私は反対しない」

「ホントに？」

翔父「でも、周囲に迷惑をかけるのは良く無い。潤くん、事務所からはオーケーをもらったのかい？」

潤「はい…事務所と話をしてきました」

えっ、いつの間に？
潤だって、ずっと忙しかったはずなのに。

翔母「それで、どうだったのかしら？」

潤「オープンで付き合うのはやはり無理で……今までのように周りには知られないような付き合い方なら認めるという事でした」

潤が、ちょっと悲しい目で俺をみた。