テキストサイズ

はっぴぃえんど⁈

第34章 story34 ぱられるわーるど③

*Mside*

全員が車に乗り込み、車を走らせようとすると、リーダーに行き先を言われる。

智「松潤、社長の自宅に向かって?」

「えっ?」

翔「事務所じゃないの?」

智「社長に直接電話したから…まずかった?」

結局、社長の許可を取らなきゃいけないならその方が話が早いけど、緊張するな。

「じゃ、出発するよ」

社長の家までは15分程。あっという間に着いた。

高層マンションの最上階。
インターホンを押すと、すぐに出迎えてくれた。

社長「待ってたよ」

智「こんな遅くにすみません。無理を聞いていただいてありがとうございます」

社長「まずは入りなさい。話はそれからだ」

広いリビングの、高級そうな革のソファーに腰をかける。向かいのソファーに社長がどっしりと座った。

社長「それで、話というのは翔のことかい?」

「はい、そうです。社長…単刀直入に言うと、翔を休ませてあげられないでしょうか?今置かれている立場や翔の身体を考えると、赤ちゃんを堕した方がいいという事は分かってます。でも、奇跡のように宿ってくれた命を大切にしたいんです」

最後に「お願いします」と頭を下げた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ