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Baby love

第9章 不器用な恋の行方。


M「俺は大人になって、翔くんにまた恋をしたんだよ。
だから、2回目。」



S「・・・え?」



M「これは初恋じゃなくて、2度目の恋。
だから実ったんだなって。
さっきそう思ったんだよ。」



えへへ、と子どもみたいに笑った潤。
そんな可愛い事考えてたのかよ。
天使かお前は。天使なのか。



むちゃくちゃにキスしたい気持ちを堪えていたら、どうやら無言で固まってしまっていたらしい。



M「・・・ゴメン、下らない話だった?」



不安そうに顔を覗かれて、慌てて否定する。



S「まさか!!ごめん、
幸せすぎて死にかけてただけ。」



M「なんだそれ。笑」



あははっ、と楽しそうに笑う潤をこんな側で見れるなんて・・・
やっぱり幸せすぎて死んでしまいそうだ。



S「今晩、デートに誘っても良い?」


耳元に囁くと、ピクっと肩が揺れる。


M「・・・こないだの、続きしてくれるなら・・・」



S「え?」



M「・・・・・」



真っ赤になった潤は、それ以上喋らずに立ち上がると少し離れたソファに逃げてしまった。


雑誌を読むフリをしているが、チラッと俺を見た時に目が合って、また慌てて読むフリに戻る。



こないだの続きって・・・
キスの、続き??



S「まじか・・・」



なんて可愛い誘い方。
口元を手で覆うが、デレた顔を隠しきれない。



N「あ、翔さんが変態の顔してる。」



A「翔ちゃんのエッチ〜!!」



S「うるせー!お前らのがエッチだろが!!」



雑誌で顔を隠す潤。
ズルいぞ!!お前だってエッチだろ!!



O「お前ら、たまには俺もエッチに混ぜろよ!」



S「智くん?!」



AN「「きゃーーーっ♡」」



大盛り上がりの3人を見て、俺も笑いが止まらない。
バカだよなみんな。笑



1人我関せずで知らんぷりの潤。
でも、その横顔が幸せそうに微笑んでいる。
指にはキラリと輝く指輪。



・・・潤が俺のものになった。



S「うふふふふふふふ♡」



思わず、自分でも引くくらいの気持ち悪い笑い方をしてしまって、
ニノにキモいキモいと騒がれる。



あ、潤も引いてる。



でも良いんだ!!
最高に幸せなんだから!!



宣言しておこう。



しばらくは、緩んだ顔を引き締められそうにない。

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