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Baby love

第9章 不器用な恋の行方。




M「相葉ちゃんに強く言われるとキュンとくるんだよ、カズは・・・」



呆れた顔で言いながら、潤がクスクスと笑う。



M「確かに、カズより先にコレ貰っちゃって、悪い事したな・・・」



指輪を眺めながら呟く。
キレイな横顔に見惚れそうになった。



S「要らなかったか?」



M「・・・要る。」



S「潤、」



M「ん・・・」



きゃいきゃい騒ぐ雅紀とニノに気付かれないように、ちゅっと短いキスをした。



M「・・・初恋は実らないんだって思ってた。」



S「え?」



M「ガキだったけど、俺・・・しょおくんの事好きだったもん。」



甘えた口調で、しょおくんなんて呼ばれて目眩がした。
可愛い・・・!!!!!


てか、潤の初恋が俺・・・?!



S「・・・実ったじゃん。」



ニヤニヤしそうな顔を精一杯引き締めて言うと、潤が首を振る。



M「良く考えたら、違うって今分かったんだ。
これは初恋じゃない。」



S「んん?」



意味が分からん。
顔に出てたのか、俺を見ておかしそうに笑う。



M「後輩たちの憧れの的だった、カッコ良い翔くんが大好きだった。
何でも出来て、スーパーマンみたいだって思ってたよ。」



恥ずかしそうに目をそらしながら、ぽつぽつ話す潤。
てかスーパーマンって・・・前も言ってたなそんな事。笑



M「同じグループでデビューして、翔くんの事をもっと知った。
翔くんはスーパーマンなんかじゃなくて、頑張って努力を続ける人だった。
意外とだらしないし、鈍いし、デリカシーも無いし・・・」



S「・・・・・」



耳が痛い。
スーパーマンの正体がそれじゃさぞガッカリしただろう。



S「夢壊して悪かったな。笑」



M「ふふ、その夢が壊れて、本当の恋を知ったんだよ?」



隣に座る潤が、そっと俺の手に触れる。
キュッと握ると嬉しそうに目を細めた。











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