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Baby love

第20章 前進。




M side




S「・・・潤、起きてる?」



布団にくるまってまどろんでいると、
翔くんの声が聞こえてきた。



ギシ、とベッドが鳴って、甘い体温に包まれる。
お風呂あがりの翔くんの匂いって好きだな・・・



結局、散々焦らされて喘がされて。
喉は掠れるし体中がダルいしで、
もう指先を動かすのすら億劫だ。



体を洗ってくれるという翔くんの言葉に、
本気でそうしてもらおうかと思うくらいにヘトヘトだった。



そんな姿はあまり見られたくないから、
なんとか腰を庇いつつ自分で風呂に入ったけど。
まじで腰痛い。
でも、俺が辛そうにしてたら翔くん気にしちゃうもんな・・・



翔くんに愛された証なんだから、
俺はこのダルさでさえ
幸せのひとつのパーツなんだけど。



翔くんとのセックスは、コンサートをやるより興奮するし体力を使う。
そして、最高に幸せな気持ちに満たされる。



S「潤・・・」



囁く声が優しい。
そっと髪にキスをされて、
また俺の心に幸せな気持ちが広がった。



S「こら、寝たフリすんな。」



M「ふふ・・・」



返事をしない俺に、拗ねた表情で顔を覗いてくる。
目の前にある翔くんの顔はやっぱりカッコ良くて、ドキドキが止まらない。



もう、ホント何でこんなに好きなんだろう。



S「・・・大丈夫か?」



髪を撫でながら、少しバツの悪そうな顔で翔くんが小さく囁く。
宣言通り俺にがっついてしまった事を今さら気にしてるんだろうけど。



M「俺は大丈夫だよ?
翔くんこそ大丈夫なの?」



S「俺?」



M「今まで淡白なセックスしかしてなかった人が、
こんなに激しく何回も・・・
キツイんじゃない?」








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