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Baby love

第20章 前進。




M「それはダメ。」



S「・・・随分キッパリ言い切るな。」



M「指輪は俺の家に必要だから。」



必要??何に??



M「・・・寝るときつけてるんだ。」



S「え?」



M「指輪つけてたら、翔くんと一緒に寝てるみたいだなって・・・
寂しさが紛れるから・・・
貰った日からずっとそうしてる。」



ポソポソと小さな声。
その顔は真っ赤で、瞳は潤んでいて。



S「潤っ!!」



M「うわっ、」



ぎゅうぎゅうに抱きしめて、顔中にキスをした。
ホントあの松本潤がこんな可愛い生き物だったなんて!!
嵐のセクシー担当のMr.ストイックが!!
まじで奇跡の存在!!



S「好きだぞ潤っ!!」



M「ちょっと、翔くんっ、」




まだ起きるには早い時間。
もう少しこのままベッドの中でユックリしていたい。



抱きしめながら、潤の頭を撫でる。



S「お前はちょっと寝ろ。
ちゃんと起こしてやるから・・・
腰痛いんだろ?」



隠してるつもりだろうけど、
ずっと腰を庇ってる姿を見て心が痛む。



M「大丈夫だよ。」



S「俺に強がるな。寝ろ。」



M「・・・・・ん、」



そっと俺の胸に顔を埋めた潤が、
ユックリと目を閉じた。



M「ありがと・・・」



そう言って、すぐに可愛い寝息を立て始めた潤を見て
やっぱり無理をさせているのだと
申し訳ない気持ちになるけど・・・



S「ちょっと笑ってねぇか?」



俺の腕の中で、幸せそうに微笑みながら眠る潤を優しく抱きしめる。



大事に、ふんわりと。
壊れてしまわないように。



S「俺だけ見てろよ・・・。」



小さく囁いて、ふわふわの髪にキスをした。









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