Baby love
第26章 潤くんとお母さん。
M side
「松本くん、飲むなとは言わないが
翔という恋人がいるんだ。
どこで誰と飲むかはハッキリさせなければダメだろう。」
俺らの話を聞いていたお父さんが、
腕を組みながら難しい顔で話す。
「時間だって、あまり遅くなるのは良くない。
ちゃんと2人で話し合って時間を決めたらどうだ?」
M「えっと・・・」
どうすれば良いんだろう。
翔くんと思考が同じなのかお父さんは。
S「だよな?!やっぱ門限決めようぜ潤!!」
「そうだな、それが良い。
24時までには必ず解散だ。」
そっくりだなこの親子!!
お父さん相手じゃ言い返せないじゃん!
「なーに言ってるのあなた達は!」
M「え・・・?」
S「なんだよ母さん!!」
お盆をテーブルにバンっと置くと、お父さんと翔くんがビクッと体を揺らす。
「飲み会に時間制限なんてされたら楽しくないじゃない!
しかも飲み歩くって毎日じゃないでしょう?!」
M「も、もちろん毎日なんかじゃないです。」
お母さんの気迫に俺も思わず背筋が伸びた。
「たまにある飲み会くらい気持ち良く送り出してやんなさいよ!
男の嫉妬なんかカッコ悪いわよ?!」
S「でも心配、」
「大人なんだから滅多な事じゃ心配いらないわよ。」
「しかし恋人がいるというのに、」
「友達付き合いだって大事です。」
お母さんカッコ良い・・・!