Baby love
第26章 潤くんとお母さん。
M side
「でもなぁ、母さんが言ってた通り・・・
翔がこんなにデレデレしてるのを見るとな。」
S「そんなデレデレしてる?!」
「ヒドイわよ。自分の息子なのにちょっと引いてるもの。」
お母さん結構毒舌・・・
「お前がこんな感情むき出しになる所なんて、見たことなかったから・・・
お前が、どうやって松本くんに惹かれていったのかも聞いてしまったしな。
あれは・・・ちょっとグッときたな。」
恥ずかしそうに頭を掻きながら、冷めているだろうお茶をぐっと飲み干したお父さん。
「信じてみても良いかなと思った。
その・・・運命の、恋人ってのを・・・」
お父さんってば、結構キザ。
情に絆されやすくて人が良い所も・・・
ぜんぶ、翔くんと似てる。
M「ありがとうございます。
絶対に、翔くんを幸せにします。」
「まぁ・・・♡」
S「待て待て待て!
それ俺のセリフ!!」
M「なんで?俺、翔くんを幸せにしてあげるよ?」
S「いやそれは、お前が居てくれるだけで俺は幸せだけど・・・ってそうじゃなくて!
俺にもカッコ付けさせろよ!」
M「じゃあ・・・どうぞ。」
S「いやもう今なに言っても決まらねぇだろ!」
M「ワガママだなぁ。」
「面倒くさい男ね、あんたって。」
M「ですよね。ちょっと面倒くさいです。」
「でもまぁ扱いやすいとは思うから。
しっかり手綱ひいてやって!」
M「はい、頑張ります!」
S「何でそんな仲良いの?!」
「ホラ、これ以上晩ご飯遅くなったらお腹空いてお父さん機嫌悪くなるから!
もう鍋始めるわよ!」
ぷっ・・・
お腹空いたら機嫌悪くなるのも一緒なんだ。笑
お父さんも口いっぱいに頬張って食べるんだろうか。
M「俺手伝います。」
「・・・懐かしいわね。」
M「え?」
「昔潤くんがウチに遊びに来てた頃、こうやってお手伝いしてくれたもの。」
M「・・・そうでしたっけ。」