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Baby love

第5章 近付きたい。




M side



S「なぁ、潤・・・」



俺を伺うように、控えめに発せられる翔くんの声は少し低くて・・・
その声でさっきの熱がまた蘇ってくる。



S「ちょっとユックリ話したいんだけど・・・」



ムリ。絶対ムリ。
俺どうなるか分かんねーもん。



M「今日はちょっと・・・」



N「ちょっと翔さんっ!
潤くんは今日俺とデートなのっ。」



ぎゅうっと俺の腕を掴んで、カズが翔くんを睨む。



S「え?」



M「え・・・」



A「え?!」



N「潤くんはあなただけのものじゃ無いんだからねー。」



はい、行こ!と俺を引っ張って相葉ちゃんの元へ行く。



A「おい、にのっ・・・」



N「・・・3人でデートしよ?」



少しバツの悪そうな顔をしたカズが、俺の後ろに隠れながら言う。
・・・俺絶対ジャマじゃん。



S「・・・待て!じゃあ4人でデートしよう!!」



ANM「「「はぁ?!」」」



何言ってんの翔くん!
デ・・・デートって・・・!!



N「ふーん・・・まぁ、良いけど。」



A「にのちゃん?!」



N「おじさんは?来る??」



O「そうだな、」



N「来ないね、分かった。」



O「・・・」



おいカズ、良いのか。
リーダー黙っちゃったぞ。




N「翔さんお店決めてよー。
どっか予約しといて。
俺ら1回帰るから、21:00集合で。」



珍しくカズが仕切って、喋りながら帰り支度を済ませるとさっさと相葉ちゃんと帰ってしまった。



なんで一旦解散してから集合なんだよ!!
微妙なこの時間をどうすれば・・・



S「潤、何食いたい?」



M「っ・・・」



いつもの、爽やかな笑顔で話しかけられて胸がキュッと痛くなる。



S「・・・そうだ。あのさ、」



ふふ、と笑った翔くんの、俺を見る目が驚くほど優しかったから。
さっきキュッとなった胸がトクトクとゆっくり動き出して緊張を解してくれる。






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