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スケートリンクと溺愛コーチ

第3章 はじまりⅡ




呼吸が荒い。


なのにラファは余裕顔、それどころかさっきより元気になったような気もする。



「も・・・練しゅっ・・・始まるっ・・・!」


ヤバい、そう思って立ち上がろうとするも、ぬけた腰はなかなか元に戻らない。


そんな私に気づいたのか、ラファが言った。



「杏莉が落ち着くまで、もう少しここにいようか。」

「でも時間っ!」

「少しくらい遅れても大丈夫だよ。」




うう・・・

王子様スマイルで言われると、なにも反論できないじゃないか・・・。



不覚にもカッコイイと思ってしまった。





ーーーーーーー私が練習できるくらいまで落ち着いてそろそろ行こうかと移動を始めたとき、時刻はすでに練習開始時間を15分ほどすぎていた。









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