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再生〜光のさす場所〜
第1章 思い描いた地図
あの頃描いた夢をあなたは今も覚えていますか?
十八才の年代くらいから将来何をすべきか、ということを具体的に考え始める。
それも積極的にというよりは、そういう時期だから必要に迫られて。。。僕もそうだけど、きっと全ての人が小さい頃からいろんな夢を抱いてきたと思うんだよ。
あんなこと出来たらいいなとか、こんな所に住めたらいいなに始まって現実可能かどうかなんて考えないでとにかく壮大な夢を抱く。
ところが多くの人は、いざ進路を決めなきゃいけない年頃になると将来やりたいことをそれらの中から一つだけ選ばなきゃいけないと無意識のうちに思っちゃうんだ。
そうやって、他の多くの夢を切り捨てる。
でも、そうする人たちはまだいい方だ。だって一つだけではあるけれども夢があるわけだから。だから多くの人って言ったって実はそういう人は全体の中では少数派なんだ。
大多数の人はどうするのかっていうと、その一つさえ切り捨てる。生まれてから今日まで抱いてきた数々の壮大な夢の全てを、それに向けて何をすることもなく、あるいはちょっとやったぐらいでうまくいかなかったことを理由に簡単に捨ててしまうんだ。
しかしながら、将来の夢は持たなきゃいけないとは思っている。そんな気がするし周囲の大人にも「夢を持て」って言われるから。だからそこら辺にある適当な職業を一つ引っ張り出してきて、自分の夢として当てはめるのだ。
誰でも手が届きそうなものをね。
それじゃダメだ、そんなの本当の夢じゃない。一度しかない人生をそんな生き方をしちゃダメなんだって思うようになる。
僕は自分の描く壮大な夢を実現していこうとする人生を送ることに決めた。それも一つと言わずやりたいことはすべてやる。そういう人生にするとね。
その為に必要と感じるものを必死でやることに決めたんだ。
少年はこの時、そう決めたのだ。
今後多くの壁にぶち当たることもしらずに進む。
根拠のない自信で。
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