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×××だけのプリンス

第4章 S&O 迷子

ナカからものを抜くと、
智くんのケツを白い熱が伝ってく。

そんな智くんを放って
自分だけ風呂に向かった。


そうしていつもと同じように、俺は今夜も
メンバーとの危ない夜を過ごした。





「おはよう。」


なんて言って起きても、
大体誰もいないことが多い。


ただ潤だけは朝が苦手だから
俺と同じようなタイミングで起きる。


「智くん…?」


シンとして返ってこない返事に、
もう行ってしまったことを悟る。

まぁ、付き合ってるわけじゃないから
これくらいは普通のことだ。


…でも何だろう。

もっと全部俺のものにしたい。
支配したい。


寝ても覚めても俺を求めて、
一瞬も離れられないくらいにしてやるよ。


お前らは俺の玩具なんだ。


待ってろ嵐。

俺が裏の支配者[リーダー]になってやる。


「…っくふふ…あはははっ…はは…っ」


この高笑いが、誰もいない部屋に響いた。







「おっはよ~♪」

「いやテンション高いな。おざっす。」


俺はテンションMAXのまま楽屋に入った。

ニノはそう言ってまた
今していたゲーム画面に視線を戻した。


「おはよっ♪翔ちゃん!」


これもまたテンションの高い雅紀が
俺の方へ大きく手を振る。

俺も手を振り返し、智くんに目をやる。


「おはよ。」
「うん、おはよっ♪」


智くんもこっちを見ていて、
挨拶が終わるとぷいっと目を逸らした。

少し不自然な座り方をしている。

まだ腰に違和感があるんだろうか。


雑誌の撮影中は、それを感じさせないくらい
かっこよく決めていた。




さて、本題だ。

…支配する。ってどうやって…?


そこを考えないといけない。


すでに4人とも手に入れてしまった俺は、
自分がどうしたいのか、
目的さえも迷子になってしまっていた。

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