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×××だけのプリンス

第6章 S&N 5つのパズル

まぁ、大野さんのことだから機嫌直ってるよ。

なんて軽く流された。


「…あ!」


忘れてた。


「ぅおっ…何よ 笑」
「ニノ、一緒に住まねぇ?」


ニノの瞳がキョトンと俺を見る。


「はぁ!?なな、何言ってんの!?
住むわけないじゃん。バッカじゃねーの!」


大きい声で否定したニノの顔は
真っ赤で俯いていて
思わず笑ってしまった。


「ふふ。」
「な、何笑ってんだよ…///」
「いや、別に2人でってわけじゃねーよ?」


へ?と顔を上げたニノの耳元に顔を寄せ


「智くんも一緒だよ…」


と吐息いっぱいに呟いた。


「っ…///」
「ね…?悪くないでしょ?
智くんもって言うか、みんな一緒。5人で。」


信じられないとでも言うように目を丸くして
絞り出すように声を漏らした。


「え…え…いや、あの、混乱しすぎて…
まず、どこに住むの?」
「あぁ、それなら一戸建て買っちゃった!」


ニヒヒと笑ってピースして見せる。


「はぁ…バカだよ。翔さんバカだよ!
ホンットにバカ。バカ。大バカ。」


ニノは顔を思っきりしかめて
肩をバンバン叩いてくる。


そんなにバカバカ言われたら
さすがの俺も、ちょっとくるな…


「まぁ、詳しい話は風呂でするから。」


ぎこちなく歩くニノの腰を支えながら
2人で風呂に向かう。




「まぁ、とりあえず、毎日誰か1人とヤるなら
家が一緒の方が便利かな?っていうのと…」
「それが1つの理由ね?」
「うん。それで、もう1つは…離したくない。
お前ら4人、ずっとそばに置いておきたい。」

「へぇ…」


ニノはどこか納得できないような顔で
ため息を吐き俺を見る。


「まぁ、いいんじゃない?俺は翔さんと
ずっと一緒にいたいなんて思わないけど。」
「…」


ふふ。今はそれでいいよ。

いつかは絶対。
俺なしでは生きてけないようにしてやる。


「なんか言ってよ。」
「ん?ふふ。何でもない。
ってことは一緒に住むの
OKしてくれたと思っていいの?」
「まぁ、一応。デメリットはないしね。」


よし、これで…
5つのパズルのピースが揃った。




…俺の城(ハーレム)の完成、か。


ニノの言葉に返事もせずに
嬉しさからか達成感からか優越感からか。

何故なのかはわからないけど
目の前にいたニノをギューッと抱きしめた。

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