テキストサイズ

第5章 ハプニング

千晃×日高光啓


会話中心の物語になります!!

((日高side))





ひさびさに仕事が休みだった俺は千晃の家に来ていた






千晃の料理はとにかく美味い








今日も内心とても楽しみにしていた







千「だっちゃん…」

日「ん?」

千「怒らないで…聞いてね?」

日「わかった。どうしたの?」

千「お味噌汁に…だし入れるの忘れた…」

日「なんだ,そんなことか(笑)気にしなくていいよ(笑)」

千「あとね…」

日「ほかにもなんかあるの?」

千「ロールキャベツ作ったんだけど…茹でてるうちにばらばらになっちゃって…」

日「そっか(笑)そんなときもあるよ(笑)」

千「でも…」

日「千晃が作ったのはどれも美味しいの!」








千晃にしては珍しい失敗だった





本人もかなり気にしているようだ






テーブルに並んだご飯






見栄えがよいとは言えないけれど,それでも美味しそうな香りが漂っている






いつも通りイスに座ったが,千晃は立ったままだ






日「千晃?食べよう?もうお腹空いちゃった!」

千「…」








よく見ると,千晃はうつむいたまま泣いていた







日「千晃…なんで…」

千「……ひさしぶり…なのに……失敗…した…」

日「俺は千晃のご飯が食べれれば幸せなの」

千「…ほんとのこといってよ」

日「嘘なんかついた覚えないけど??」

千「ほんとは食べたくないくせに!!なんで!?無理して食べようとしないでよ!」






そう言い終わったあと千晃は、自分でも驚いたように口元をあわてて抑えた






日「千晃」

千「だっちゃん…ちが…」

日「言いたいこと…まだ…ある?」

千「だっちゃん…?」

日「ごはん間違えたの,辛い中がんばって作ってくれたからでしょ?」

千「なんで知って…」

日「千晃のことは誰よりも知ってるつもりだけど(笑)」

千「…」

日「俺に当たって千晃が少しでも楽になるなら,いくらでも暴言吐いたっていい。殴ったって,泣いたっていい」

千「だっちゃん…」

日「俺のために,俺らの子どものために,いつも耐えてくれてありがとな」








千晃を守ると決めた以上



死んでも千晃を支えていく

ストーリーメニュー

TOPTOPへ