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「何か足りな〜い」

22になってすぐぐらいの話。

パンの配送の仕事をしてたんだ。

九州では有名なパンメーカー。

なんだけど、結構過酷な職場だったww


朝と言うか、深夜の２時頃に出勤。

退勤は昼の３時半ぐらい。

片道３０分ぐらい原付でかかってたから、マイナス１時間をするとさ。

１日が残り９時間半になるんだ。

食事とか風呂の時間を引いた残りが睡眠時間、みたいな？

ちょっと買い物に行ったりとか、遊びに行ったりとかすると、完全に寝不足に陥る。

そして、月に休みは４日。


拘束時間の長さとか、休みの無さは今の会社もそんな変わらんけどwww

でも、ダラダラしてる時間とかあるから、実働は全然違う。

配送の時は休憩時間なんて削ってこれだぜ？ww

まぁ、良しww


それでも比較的真面目に仕事はやってたんだが。

森「社会不適合者のあんたの働きっぷりを見てみたい」

こんな事を言われたんで、助手席に乗せる事にしたんだ。

社会不適合者とか失礼なwww

髪の色も戻して、ピアスやらも外して普通に溶け込んでるのにwww

会社を出ちまえば完全に１人になってたから、少し離れたとこに森を待機させて拾う。


そして、パンの最低製造数ってのが決まってたんだ。

１００個単位で、１１０個の注文が入れば９０個は余る。

こんなのが社内に『ご自由にどうぞ』って感じで積み上げてあったんだ。


食費が浮くから最初は食べてたけど。

大体余ってるパンって同じのばっかりなんだ。

ポケモンパンみたいな？ww

１週間もしないで嫌いになって食べなくなったし、みんなあんまり見向きもしないww


森にそんなパンを３つぐらい渡したんだ。

そして、それを食べた森は助手席で寝だしたww

深夜の時間帯だから慣れてないとそうだろうけどww

こいつは何しに来たんだろう？ww