テキストサイズ

オナニーのススメ

第7章 デビューのススメ

実を言うとさ。

俺は中学デビューをしたんだ。

あ、デビューって分かる?w


進学とかクラス替え、こんなタイミングには過去の自分を知ってる奴って居なくなるじゃん?

そんなタイミングで新しい自分になっちゃおう、こんな試みの事。

高校に進学する時に、急に不良っぽくなったりするのを高校デビューとか言うんだ。

そんな体験談や失敗した事、こんな事をテーマに書こうかと思ってる。


「逆中学デビュー」

小学生の時の俺は、通知表に、

「とにかく落ち着きがありません」

こんなのがズラーッと並ぶぐらいにはヤンチャだったんだ。

授業も良く抜け出してたし。


でも、何か問題があるとすぐに呼び出されて真っ先に疑われる。

こんなのにはいい加減ウンザリしてたんだ。

まぁ、大体の犯人も俺で正解だったから、先生のナイス判断なんだけどな!


中学になったら、自分を作ろう。

クールな文学少年なんか良いよな??

※クール=モテる、と思ってた

これで俺の中学校生活は薔薇色になると思ってた。

俺は逆中学デビューをするんだ!


中学に入学して、最初の自己紹介。

なるだけクールに、素っ気なく済まそう。

こんな事を企んでた。


俺の順番が回って来て、

俺「狂蝶です。趣味は読書と昆虫採集です。宜しくお願いします。」

そして静かに席に座る。

正直、昆虫採集は余計だった。

何か分からんけど、勝手に口走ってたww

昆虫とか興味もねーんだけどなww

まぁ、良しww



どうせ誰もちゃんと聞いてないから良いやww

そう思ってたけど、意外とそうでもなくて。

クラスメイト「狂蝶君、この虫って名前は何て言うの?」

俺「知るかwww」

こんな無駄なやり取りは根強く残ったww

ストーリーメニュー

TOPTOPへ