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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第11章 ami(年齢不明・介護士)『過去を壊してください。』

彼女からはすぐに写真が送られてきました。
胸元の開いた服を着た20代半ばくらいの女性が写っています。

メールの雰囲気では失礼ですがもっと軽い感じの方かと思っていました。

胸元こそ開いた服を着ていましたが、
映っていたのはショートボブの髪型がよく似合う
大きな瞳が印象的なお洒落な雰囲気の女性でした。

「職業は何をなさっているのですか?」
「介護士です。」

アパレルやファッション関係かと思っていたのでこの答えも意外でした。

「そんなにしたいのですか?笑」

ちょっと皮肉交じりにメールを送信しました。
いじわるなメールかなと少し反省しました。

「そうですね。したいですねー。寂しいので。」
「寂しいのですか?」
「寂しいですよ!仕事が忙しくて出会いもないし。
 SNSで出会っても、嫌な思いしかしないし。」
「嫌な思い?」
「この前、まわされちゃいました。きゃっ笑」

突然の告白に思わず手が止まります。
これは本当なのか、嘘なのか。
本当なら、何故またSNSでの出会いを求めるのか。

「ひいちゃいましたか?気にしないでください。笑」

こっちの気持ちを察したのかすかさずメールが来ました。

「少し驚きました。
SNSでの出会いだと、また、嫌な思いをするかもしれませんよ。」
「もう平気です。私も気持ちよかったので笑
 Negodさんもそんなことしちゃう人ですか?」

すごく嫌な気持ちになりました。メールを続ける気にもなりません。

私は無理やりするのが大嫌いです。
嫌悪感で吐きそうなくらいに。

以前、付き合っていたが方が過去にそんな目に合ったと話をしてくれました。
抑えきれない怒りのようなもので私は狂ったように叫びました。

その後もお付き合いした方が2人も同じ目に合っていました。
もしかしたら、私はそういう方々と出会う運命かもしれない。そう感じた時期もありました。
今も、そんな方々の相談を受けることが多いです。

『セックスが怖くなってしまった方の
気持ちが少しでも落ち着くなら。浄化されるなら。』

そういう気持ちで会うことがあります。
だから、amiさんの言葉は冗談でも聞きたくない言葉でした。

『私がいちばん嫌悪感を抱く人たちと同じように見られている。』

ある意味、こういうことをしているのですから仕方のないことです。
それでも、やっぱり失望しました。

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