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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第15章 2度目のさよなら。

『突然申し訳ございません。
人違いでしたら、申し訳ございません。
あなたは、ジンさんでしょうか?
ご迷惑でしたら、返信しなくても結構です。
お騒がせ致しました。』

突然の返信でした。
期待してはいけないと思いながらも
毎日連絡がないかチェックを欠かさずしていました。

ページを訪れることが期待から、自分の慰めに変わるころに彼女は返事をくれました。

『Mさん
メールありがとうございます。
お久しぶりです。
覚えていてくださったんですね。
勝手に足あと残して申し訳ないです。
連絡くださってありがとうございます。
なんと言えば良いのかわかりませんが
本当に感謝しています。

好きなものもプロフィールも変わってませんね。

一つMさんに謝らなければいけないことがあります。
まだ、私がブログをしていた時に
コメント残してくださいましたね。
とても辛そうなコメントでしたが、
私が気づいたのは
それからずいぶん経った後のことでした。
返信しましたが遅すぎました。

必要としてくださった時に
何もできなくてごめんなさい。
そして、自分勝手に足あと残してごめんなさい。

Mさんは変わってませんね。
私はずいぶんとおじさんになりましたよ。

5年以上経ちましたね。
お元気ですか?
お幸せですか?』


この前のことなのに
どういう気持ちでメールを打ったのか記憶がありません。


ただ、抑え込んでいた感情が
溢れ出ていくのを感じていました。

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