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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第15章 2度目のさよなら。

2017年の夏
私は足跡を消さずに私は彼女のSNSページを離れました。

それは私にとっては一大事ですが、
既に6年も前の話
しかも3回しか会っていない男を
彼女が覚えている可能性はほとんどありません。

そんなことにすら思いが及ばないほど
私は疲弊していました。
公私ともに疲れ切っていました。

酔った勢いで何かをするタイプでは無いのですが
この時はお酒の力を借りてしまいました。


翌日
私のページに彼女の足跡はもちろんありません。
私は突きつけられた現実で
ようやく我にかえりました。

思い出は思い出のままが一番美しいことを
また、思い知らされたのでした。

何度も自分のページを訪れ
何の変化もないことを確認する度に
私は打ちひしがれるような思いを味わいました。

時間が経ち、日を重ねても何も変わらない

この時の私は会社に行くのがやっとの状態でした。
もしかしたら、あと数日遅ければ私は壊れていたかもしれません。

放心していた私に
彼女からメールが届いたのは
5日後のことでした。

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