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Best name ~ 追憶 ~

第4章 ひとりに・・・しないで

手をのばそうとする私に対し

彼は戸惑っていた



もしも〃事実〃がちがっても

同じ事をした・・・と



こんな最低な男が

コレが自分だ・・・と



正直な彼は
全て私に話してくれた



彼が初めて見せてくれた、彼の過去…


初めて見せてくれた弱さ…




そんな出来事だった。








もう私…

自分の気持ちを押し殺したり

自分をごまかしたりしない




自分の気持ちに

ウソをついたりしない






私は彼のことが好き・・・




リョウキが・・・大好き





あなたの過去に何があっても


この先あなたが
どんな人になっていこうとも


私は・・・あなたと一緒にいたい。






私は…彼の背に両手をまわして

しっかりと彼を抱きしめた




私を抱きしめ返す彼が

『ごめん・・・ごめん』と

私に何度も謝る




〃もう、どこへもいかないで…〃


〃もう二度とはなれない〃




そんな風におもいながら

二人で、ひたすら泣いていたような

記憶がある















『愛してる・・・』










私を腕に抱く彼から放たれた言葉


初めての・・・言葉。






誰かにこう言われたことも…

彼に言われたことも…初めて







なんとも表し難い

じんわりとした・・・あったかい気持ちになる


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