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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第2章 櫻井翔の事情①

「帰ろ……」

自宅に向かって再び身体の向きを
変えようとした瞬間
遠方からライトの光を浴びた。

自転車か?

その自転車は俺を目掛けて
ペダルを漕いでいるようで
俺は呆気に取られ
この場に立ち尽くしていた。

そして自転車は『キーッ!』という
ブレーキ音と共に俺の真横に停止した。

「忘れてましたよ」

電子マネーを俺に差し出したのは
目の下までマフラーを巻き付けていた
彼女……【はすい】さんだった。

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