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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第4章 大野智の事情①

そこからは早かった。

「えぇッ!?大野くんッ!?」
「キャ────────ッ!!!」

次第に俺の周囲に女の子たちが集まってきた。

写メを撮られ抱き付かれ腕を引っ張られ
強引にキスをしようとしたりと
揉みくちゃにされた。

俺は振り払うかのように
その群れから逃げ出した。

ニット帽もマスクもサングラスも
剥ぎ取られてしまい
素顔でこの街中を闇雲に走り続けた。

走っても走っても追われ続ける。

それほど足が速くない俺は
振り切って巻くことも出来ずにいた。

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