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MITO

第1章 遺体回収業者

 そして、ジャガーのカウントダウンで、体内に電流が走る。


『バリバリバリバリバリ!!』


 すると、今まで緑の一本線だった心電図に波が入った。


 女性の目が開き、両手を前に出して起き上がった。


「成功だ。蘇生人間、第1号は、この水戸奈津子さんだ……よかった。少しの間になるが、生き返ったぞ!!」


 三人は歓喜に舞った。


 デヴィッドは、女性の名前を呼んだ。


「聞こえるかい、水戸さん。これから、新しい人生を迎えるんだぜ!」


 女性は、三人を見て言った。





『ま゚』



 ボンサンがポツリと言った。


「あ……首吊ってるから喉が変形してるのかな……」


 言葉の発音だけは、どうにもならなかったようだ。 








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