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MITO

第4章 初勤務

 水戸さんは立ち止まる。


「いいか、よく聞くんだ。今の君に関しての注意事項を説明しなきゃいけない。これは重要だ」


 水戸さんは、硬いフローリングの床に正座する。


「あ、うん……まあ、僕がヤレと言ったわけじゃないからいいけどさ。まず、食べ物は料理の味見以外は食べてはいけない」


 水戸さんは、後ろに倒れ、床に顔を埋めながら、泣いていた。


「ごめん、ごめん、本当にごめん。これは、きみの体を検査した結果のことだ」


 水戸さんは起き上がり、髪をかきむしり、肩を払いすぐに指差した。


「ひょっとして、さっきのパターンかな? それは、フケか?」


 ○を出した。


 次に、しゃがんで尻を付きだし体をブルブルとさせ、床を指差した。


「あ、なるほど、ウンコしてるんだな。さっきのフケと繋げると……フケ、ウンコ……フケウンコ……フケンコ……あぁ、不健康ってことか」


 ○を出した。


「いやいや、水戸さんの体が不健康って話というか、不健康どころか、死んじゃってるからな……やめなさい、ガーンて言うようなリアクションをとるのは」



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